自然界との関係

 自然界のバランスは人類の行為如何よって左右されており、人類が進化するればするほど、自然界の暗黒が減っていくのです。人間の霊性の発達と自然界の現象との間には密接な関係があるのです。人間の存在を抜きにした自然界は考えられないし、自然界を抜きにして人間の進化はあり得ません。
【潮文社(5)P98】

 銀河系の大星雲といえども、その中の星の一つ一つ、惑星の一つ一つ、そして星座の一つ一つが、それぞれに定められた軌道上を動いているのです。あらゆる草木、花、果実、野菜、小鳥、人間の男女、子供の一人一人にいたるまで、不変の自然の法則によって規制され、考えうるかぎりの行動や変化もきちんと認知されているのです。
 こうした大機構の中にあって人間は、手本によって学ぶように大霊が配慮しておられるのです。あなたは”他にもっと良い方法はないものでしょうか”とおっしゃいましたが、そういうものはありません。
【ハート出版 新たなる掲示 P210】

大自然からの教訓

 森の静けさの中に、その風のささやきの中に、小鳥のさえずりの中に、風に揺れる松の枝に、寄せては返す潮の流れに、花の香りに、虫の音に神の存在を見出しましょう。
 どうか、そうした大自然の背後に秘められた力と一体となるようにつとめ、それを少しでも我がものとなさってください。神はさまざまな形で人間に語りかけております。協会や礼拝堂の中だけではありません。予言者や霊媒を通してだけではありません。数多くの掲示が盛りこまれている聖典だけではありません。大自然の営みの中にも神の声が秘められているのです。
【潮文社(5)P20】

 大自然の壮観と同じものが一人ひとりの魂において展開しているのです。まず意識の目覚めとともに春が訪れます。続いて生命力が最高に発揮される夏となります。やがてその力が衰えはじめる秋となり、そして疲れはてた魂に冬の休眠の時が訪れます。しかし、それですべてが終わりとなるのではありません。それは物的生命の終わりです。冬が終わるとその魂は次の世界において春を迎え、かくして永遠のサイクルを続けるのです。この教訓を大自然から学び取ってください。
【潮文社(5)P31】

地上人生の目的

 この世に自分の力で克服できないものは何一つ起きないことを悟るからです。その悟りを得ることこそ、あなた方の勤めなのです。
【潮文社(1)P27)】

 あなた方にはそれぞれにこの世で果たすべき仕事があります。それを果たすためにはこうした知識を摂取し、それを活力としていくことが必要です。霊に宿された資質を自らの手で発揮することです。そうすると暗闇で苦悩する人々に光を与える小さな灯台となることであり、そうなればあなたのこの世での存在の目的を果たしたことになります。
【潮文社(1)P28)】

 地上人生の目的は至って単純です。霊の世界から物質の世界へ来て、再び霊の世界へ戻った時にあなたを待ち受けている仕事と楽しみを享受する資格を身につけるためにさまざまな体験を積むということです。
そのための道具として身体をこの地上で授けてもらうというわけです。
この地上があなたにとって死後の生活に備える絶好の教訓を与えてくれる場所なのです。
【潮文社(1)P45】

 地上の人生はしょせんは1つの長い闘いであり試練です。魂に秘められた可能性を試される戦場に身を置いていると言ってもよいでしょう。魂にはありとあらゆる種類の長所と欠点が秘められております。すなわち動物的進化の段階の名残である下等な欲望や感情もあれば、あなた方の個的存在の源泉である神的属性も秘められております。そのどちらが勝つか、その闘いが人生です。地上に生まれてくるのは、その試練に身をさらすためなのです。
【潮文社(1)P53】

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